MoneyForwardを使ったら幸せになった話

今年もあと数日ですがいかがお過ごしでしょうか.

今年の10月頃に@dll7に自動家計簿は良いゾと紹介され,興味本位ではじめてみたら想像以上に神サービスだったので紹介します.MoneyForwardの回し者ではないです.

MoneyForwardとは?

簡単に言うとweb上で家計簿をつけることができるサービスです.もちろん,ただ家計簿をつけるだけのものではなく,様々な機能を備えています.また,webだけでなくiPhoneAndroid版アプリも存在しています.

同様のサービスとしてMoneyTreeやZaim等があります.

何ができるの?

一番メインとなるのがやはり銀行口座やクレジットカードとの紐付けでしょう.これは,MoneyForward上でオンラインバンキングのアカウントやクレジットカードのアカウントを紐つけておくと,定期的に(もちろん手動でも可能)情報を引っ張ってきてくれるというもの.登録できる金融機関は執筆時点で2656種類で,主に銀行,クレジットカード,証券やFX,通販やポイントカード等と紐付けることができます.

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こんな感じでガンガン登録できます.

各金融機関から情報を取得すると家計簿に自動で追加されていきます.わざわざ手作業で家計簿を作らなくても放っておけば勝手に追加されていくというのが最大の利点です.

ここで便利なのがカテゴリの自動振り分け機能です.例えば病院の診察料をカードで支払った場合,それが反映されると自動で「医療費」カテゴリに振り分けられます.カテゴリは任意で変えたり追加したりすることもできますし,一度設定すると学習してその後は自動で振り分けてくれます.

ちなみに,現金管理として財布を登録することもできます.もちろん手動です.

家計簿はこのような感じでガンガン登録されていきます.

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これも店名から判断された自動振り分けによるものです.

こうして作られた家計簿リストは,1ヶ月分を区切りとして収支情報などが整理されます.月の起点となる日を変更することができるので,1日から31日ではなく25日から翌月の24日までを1ヶ月分として処理するといったこともできます.個人的に感動したのは「給料日が休日だったとき,区切りの開始日を直前の金曜にするか次の月曜にするか」を選べる点です.こういった細かいところも考慮されています.

また,MoneyForwardは家計の状態をわかりやすく視覚化してくれます.各カテゴリ毎にひと月いくら使ったかを表示してくれたり,月毎にグラフ化して比較を行うことができたりします.個人的には支出をカテゴリ別に円グラフにしてくれる機能が見ていて楽しいです.調子に乗ってるとこんな感じになります.

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これはEOS 80Dを買ってしまったときのものです…

また,トップページでは自分の資産総額や各口座の残高,カードの利用残高や次の引き落とし額など重要な情報を確認することができます.他にも直近の利用履歴や今月の収支,資産総額の推移グラフなどが表示されます.

特にカードの引き落とし日を表示してくれるのは有り難いですね.スマホアプリ版では引き落とし日が近づいたときに口座残高が引き落とし額を下回ってると通知してくれたりします.

いかがでしょうか.他にも家計の予算を立てる支援をしてくれる機能や,家計の診断をしてくれる機能,CSVでのインポート,エクスポート機能などがあります.やはり自動で家計簿がつくという点が最大の利点で,ノートやExcelでいちいち記帳する作業はもう考えたくないです.自分の資産に関する情報が全部MoneyForwardに集約できるので,一元管理と言う意味で本当に楽になります.社会人だけでなく資産管理が適当になりがちな学生の一人暮らしにもオススメできます.自分のことです.

このMoneyForwardですが,基本的な利用は無料です.ただし無料版だと登録できる金融機関の数に限りがあったり,1年間しかデータが保持されないなどの制限があるので,そういった場合は月額500円の有料会員になる必要があります.また,先程紹介した資産推移グラフや家計診断,CSVの機能なども有料会員の機能です.いうて500円なんてラーメン1杯我慢すればいいだけだし誤差では…?と言った感じで私は利用開始3日目から有料会員になりました.冒頭でも言っていますが回し者ではないです.

カードと口座で履歴が重複するのでは…?

多分使い始めて最初に思う不安がこれだと思います.カードで買い物をすると履歴が登録されますが,そのカードの利用分は銀行から引き落とされます.その銀行の引落しの履歴も登録されるので,最終的に2倍の支出額が登録されてしまうのでは…?というアレです.

もちろんこの問題は上手いこと対処されています.銀行からの引落し分は既にカードの利用履歴として登録されているので,その場合は銀行の履歴を「振替機能」によってカードの履歴へ移転します.

めっちゃわかりにくいのでわかりやすく説明すると,自分の持つA銀行からB銀行に1万円送金するケースを考えます.そのまま履歴を取得するとA銀行の支出が1万円,B銀行の収入が1万円として登録されます.結果として収支ゼロですが,月の収支には誤差が生じますね.このような「自分のもつ口座間で資産を移転する」ときに振替機能を使います.これを用いることで,履歴は残りますが収支の計算には反映させず,口座の残高だけ変わります.

同様のことを銀行口座とカード間で行います.こうすることで,銀行→カードへの資産移転とみなし,その上でカードで物を買っていると見立てることで重複を防いでいます.これめっちゃ頭良くないですか.

ちなみにAmazon楽天などの通販サイトも登録することができます.通販サイトの履歴は決済ごとに単発で降ってくるのではなく商品ごとに降ってくるので,一度の買い物で様々な物を買っても商品ごとにカテゴライズを行うことができます.この時も振替機能を用いて,銀行→カード→Amazon といった順番の振替を行うことで重複が防がれています.

この銀行カード間の振替機能ですが,なんと全て自動で行ってくれます.最初の引落し日に一度だけ振替の指定を行うだけで,学習してあとは自動で振替してくれます.また,Amazonの履歴については指定の必要がなく,カードの履歴の内容が「AMAZON

.CO.JP」でMoneyForwardにAmazonが紐付けられていれば自動で振替してくれます.他の通販も同様です.これ本当に便利なので一度使ってみてほしい…

現金を使わなくなった

もともと私は家計簿をつけない人間だった(上京して1週間だけつけてたけど面倒すぎて諦めた)のですが,そろそろ支出の管理しないとまずいなぁと思ってた頃にMoneyForwardの存在を知りました.最初の頃は通販とか自動で家計簿を付けてくれるので便利だなぁと思っていたのですが,

 

現金決済を手動で登録するのが面倒

 

通販は基本的にカード支払いなので自動で記帳されていくのですが,日々の現金での支払いは手動で登録しないといけないので結局やってることはExcel家計簿と同じなんですよね.

ですが,MoneyForwardには「PASMOの履歴を読み取って家計簿に登録する」機能があります.Android端末限定ですが,MoneyForwardのFelicaリーダアプリを使うことでPASMOの履歴を登録することができます.もちろんSuicaやその他交通系電子マネーにも対応しています.PASMOが保持する決済履歴は直近の20件だけですが,1日20件も決済することはあまりないと思うので毎日読み取れば問題ないでしょう.

この機能を用いることで運賃も自動で家計簿に登録できますし,コンビニや自販機はSuicaで支払い,食料品や通販,ちょっと大きい買い物をクレジットカードで決済することで,キャッシュレス生活を実現することができます.というかしました.ここ2ヶ月くらい現金使ってません.

現金を使わずに全てMoneyForwardに紐付けたものだけで決済するので,記帳忘れが無くなります.これもかなり大きい利点です.

特に12月からはPASMOオートチャージを登録したので,いちいちATMから現金を下ろして券売機でチャージという無駄な行動もやめることができました.最近ではコンビニで現金ジャラジャラしてるオッサンを見ると苛々してくるようになって,それはそれでアレですが.

と,つらつらと利点を書いてきましたが,とにかく家計簿つけるのが苦手な人,つい無駄遣いしてしまう人に特にオススメします.家計簿はちゃんと作れられるし,使ってるうちにだんだんキャッシュレス生活に移行できて一石二鳥です.まずは登録だけでもしてみてはどうでしょう.

追記

もともとヨドバシカメラのクレジットカードをメインに使っていたのですが,どうやら一覧に存在せず連携できないようなのでヨドバシカード使うのやめました.

DQ11をやって思ったこと【ネタバレ有】

普段全くテレビを見ない(というかテレビがない)のでDQ11の存在を発売3日前くらいに知り,DL版を予約して発売日からちょいちょいプレイしています.

一応表ENDは終わり,今裏ENDに向けて進めているところですが,ちょっと思うところがあったので書きます.

 

以下ネタバレ有り

 

 

 

 

 

 

 

表ENDまではよかったんですよ.世界崩壊~表ENDの間に各PTキャラは精神的に大きく成長します.カミュの妹を助け出すくだりとか,ベロニカの死とか,色々あるじゃん.最後の砦のくだりとかメッチャ興奮しましたよ.世界崩壊~表ENDまでの間で,世界観やキャラクターの肉付けされていく量がすごい大きかったと思うんですよね.

そこでラスボスを倒して世界には平和が訪れるわけです.ここまでの評価なら文句なしの★5です.ベロニカ居ないけど…

で,ベロニカが死んでしまったということで,どうせベロニカ復活に関するイベントでもあるのかなと思っていたのですが,まさかね,時間遡行でそれが実現されるとは思っていませんでしたね.

時間遡行は使いようによっては物凄く強いツールとなります(シュタゲとかそうですね)が,物凄く扱いが難しいツールです.

表ENDが終わると,ちょっとしたイベントの後に世界崩壊直前まで時間遡行してしまいます.これはベロニカが死ぬ直前なので,数十時間ぶりにベロニカを見た時はちょっと涙出そうになりました.

でも,前述したとおり,世界崩壊~表ENDの間でのキャラクターの肉付けが大きかったんですよ.それらが全て”無かったこと”にされてしまうわけです.

例えばホメロス.どちらにせよ魔物側の人間ですが,命の大樹のイベント戦で主人公にあっさり倒されてしまいます.時間遡行前ではホメロスが何故魔物側についたのか知るイベントがありましたが,時間遡行後の世界の流れとしてみると主人公以外の人間はこれを知る術がないわけです.グレイグ可哀想…

カミュの妹も主人公の勇者パワーでわりとあっさりと救出されます.時間遡行前の同イベント時のカミュすごいよかったのに…なんというか拍子抜け.レベルや能力は時間遡行前と一緒だけど,あのイベントが有ると無いとではなんかキャラが別人なんだよな…

…まだプレイ途中なので全部把握していませんが,時間遡行によって”無かったこと”にされてしまう部分があまりにも大きすぎると感じました.僕はむしろ世界崩壊~表ENDまでが本編と思ってる人間なので,とても残念です.

ローシュのくだりやニズゼルファのくだりなど,色々なストーリー展開があって時間遡行を用いたのかと思いますが,時間遡行使わない手はなかったのかなぁ…

あ,でも時間遡行後の世界で拝めるベロニカ(おとなのすがた)とか女賢者セニカちゃんは色々と良かった.

あとNier:automataをプレイしたばかりだったので,ニズゼルファが完全に機械生命体にしか見えない.

こんなところかなぁ.まだLv55なのであと15近く上げるのは流石に厳しい.コツコツやっていきます.

Macintosh SE/30を魔改造した話

こんにちは.はじめてクレカを作ったら2日で給料分の買い物をしてしまい既に八方塞がりの私です.

先日,私の大学のとある研究室からMacintosh SE/30が廃棄品としてやってきました.

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部室にやってきた瞬間に部員による解体作業の憂き目にあってしまい(一応起動しないことは確認しました),現物の画像は残っておりませんが,解体中の写真がこちらです.

 ロジックボードは先輩が,電源回路は後輩が取り出し,残るは筐体.これを何か活用できないだろうか…そう考えました.

 

「…モニタ一体型PCを組めばいいのでは?」

 

Macintosh SE/30の筐体はそのまま,内部にPCパーツを組み込んで魔改造することに.

さて,SE/30の表示部はブラウン管ですから,それなりに筐体の容積は確保されているとはいえ,やはりPCを組み込むには若干小さめ.

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ゲーミングPCから引っ張り出してきた750Wの電源装置とCPU,メモリ,SSDはコスト削減の為に維持したい…とし,手元にある部品から行き当たりばったりに組み込んでいきます.

SSDは下部スペースに.ここの有効活用はこれしかない.

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電源は背面の穴に合わせて設置…したのですが,やはりファンが外装に隠れて吸気できないとまずいので,最終的には内側にファンがくるようにしてあります.結束バンド有能すぎる…(固定の手法として正しいとは言っていない)

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今回の改造の目安のひとつに,ケース加工は一切行わない,というものがあります.やはりMacintoshの筐体に穴は開けたくないですからね〜〜〜〜()

というか,エアフローがクソすぎるのでケースに穴開けようと思ってたら,先輩方に「ケース加工は甘え」と言われてしまったので,最初からある穴で頑張ることにしました.

次にマザボその他を組み込んでいきます.今回は手持ちのi7 3770を流用したかったので,LGA1155でMicro-ATXなボードを探した結果,ASUSのB75M-PLUSが丁度よく売っていたので採用しました.とはいえ筐体にはMicro-ATXでも入らなかったので,Micro-ATXより一回り小さいボードを探した結果,これしかなかったという感じです(Flex-ATXというらしい?公式サイトではMicro-ATXと呼んでいるけど).

グラボはZOTACのGTX1050Ti.値段的には玄人志向が最安値だったのですが,筐体の横幅を考えると少しでも小型のほうが良かったので採用.結果としてこの判断は正解でした.

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筐体に組み込みます.グラボは重力などによって垂れ下がらないように無理やり固定.魔改造感が出てきました…

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ちなみに言い忘れていましたが,今回作ろうとしているのはモニタ一体型の「ゲーミングPC」です.小型のレトロな筐体で最新のゲームが動いている様子はロマンありますよね…(なお発熱

さて,最低限必要な部品は揃ったので,液晶とコントローラ基板が届くまでの間にOSのインストールと設定を済ませておきます.

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ジョブズに呪い殺されるのを覚悟でインストールしています.

Mac「シテ……コ…ロシテ…」

 

さて,あとは液晶を搭載すれば一体型PCと呼べるものになります.このMacのディスプレイは9インチです.9インチ前後の液晶で入手が容易なもの…といえば,一つしかありませんね.

iPadRetinaディスプレイです.

Retinaは解像度2048*1536.申し分ないレベルです.Amazonで4000円くらいで売られていました.また,Retina用のコントローラ基板も売られており,AbuseMarKにて販売されています.

abusemark.com

コントローラは比較的すぐ届いたのですが,液晶は中国からの発送だったので,少々時間がかかりました.届き次第,早速搭載します.

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デェェェン

メチャクチャ綺麗で驚きました.UIの倍率を1倍にしていると文字が小さすぎてつらいものがあります.あと画面枠に対して大きい(9.7インチ)ので,四辺が見えなくなってしまいます.ここはグラボのドライバでなんとかなるのかな?調べていないけど.

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うおぉ

まだ試してないけどこの画面でEliteとかNFSとかやりたいですね…

 

画面を取り付けてテンションが上がっていましたが,現実的な問題がいくつか残っています.マザボインターフェイス部がちょうど筐体の壁面で隠れてしまうので,あそこらへんのポートは全て使用できません.何かしらかの手段を用いて少なくともUSB,オーディオ端子を筐体の穴から出さないと色々と厳しいPCとなってしまいます.

あとうまくいったと思った液晶ですが,バックライトにそれなりに電力を食われるらしく,端子によっては電力不足.また筐体の背面のせいでマザボのUSBが使えなくなってしまうので,何かしらかの方法を用いて電源装置から5Vを引っ張らないといけません.これについてはペリフェラル端子を適当に分解すればいけるかな〜と考えています.

とりあえず,取り急ぎ筐体に納めてみました.

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チョロっと出てる電源スイッチもしっかり作らねば…まだまだやることは多いです.

完成したら講義に持参するなどのガイジ行為に手を染めるかちょっと悩んでいますが,とりあえず完成度を高めていこうと思います.

放射温度計MLX90614をmbedで使った話 と I2Cの解説のようなメモ

こんにちは.春休みに入った瞬間に生活リズムの位相がπ/2ほど遅れました.直していきたいです.

最近,友人にとあるロボットの大会に誘われたので,機体の設計を友人に任せ,電装系(かっこいい響きですね)を色々と作ったりしています.

というわけで,このロボットに使用するつもりの放射温度計MLX90614をmbedで使った話です.ちなみに使用するマイコンはみんな大好きLPC1114です.

もともとは,秋月で売っている焦電センサ D203Bを用いて,自分で放射温度計を作成するつもりだったのですが,色々と厳しい感じになったので,少々高いですが市販されている放射温度計モジュールを使用することにしました.

赤外線温度センサ MLX90614 - MLX90614BAA - ネット販売

こちらのセンサですが,I2C(厳密にはSMBus)インターフェイスで通信を行える大変便利な物となっております.ただ,日本語の情報があまり存在しないんですよね.センサを動かすにあたって,こちらの記事を参考にさせていただきました.

温度センサMLX90614を使ってみる : Hoge-Puge-Foo
情報が少ない放射温度計センサMLX90614を使ってみた
Sensor de temperatura infrarrojo Melexis | Espacio de Victor Pasilla

まず,データシートも英語だしよく分からんからとりあえずi2c.read()で読むゾ とやっても読めなかったりします.そりゃそうだ.

というわけでデータシートを見ると,通信のタイミングは次のようになっております.

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まず,スタートコンディションを発行し,続いて7bitのスレーブアドレス(このセンサのアドレスは0x5aです),書き込みを示すWr(0)を送信します.ちゃんと接続されていればスレーブからアクノリッジ(ACK)が送られてくるので,続いて8bitのコマンドを送信します.再びACKがスレーブから帰ってくるので,リピートスタートコンディション(Sr)を発行します.再び7bitのスレーブアドレスと,今度は読み取りを示すRd(1)を送信し,ACKが返ってくると,スレーブから3バイトのデータが送られてきます.3バイト目を受信し,ACKを返してからストップコンディションを発行して,一連の通信は終了します.

…と,図に書いてあることをつらつらと文章に起こしましたが,ここで用語の解説を挟みます.自分も最近勉強したばかりなので間違えていたら教えてください…


まずスタートコンディションとは,マスタが「今から俺がマスタになって通信するゾ」といった感じで,バスに接続されているスレーブ全体に対して送信するメッセージです.実際の信号では,SCLが上がっている時にSDAを下げることを示します.

オシロスコープで見るとこんな感じ.上がSCL,下がSDAです.
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最初,SCLが上がっている時にSDAが下がり,SCLが動き出してデータのやり取りをしているのが分かりますね.


次にアクノリッジ
簡単に言うと,受信側がしっかりとデータを受信できているか,その確認のために発行されます.
上の図で言うと,一瞬だけピョコッと出ている信号に相当します.送信側は受信側のACKを受信してから次の1バイトを送信するので,ACKが帰ってこないと通信が進みません.


続いてリピートスタートコンディション.
I2Cの通信は,前述のスタートコンディションから始まり,スレーブアドレスとR/W情報の送信,データのやり取りの後,ストップコンディションという,スタートコンディションとは反対にSCLが上がっている時にSDAを上げることで,「通信終了ォ!」とマスタが宣言し,終了します.
この一連のやりとりの中で,最初にスレーブアドレスと同時にR/W情報も送信しているので,一連の過程において送信者,受信者の立場は固定されています.ここで,通信中に立場を変えたい場合(最初に読みたいアドレスを送り,帰ってくる情報を見たい等)があります.
この時は,ストップコンディションを発行せずに,再びスタートコンディションを発行し,R/Wビットを変更することで実現できます.この時に発行するスタートコンディションの事を,リピートスタートコンディションと呼びます.

赤枠の部分,SCLが上がっているタイミングでSDAが下がり,スタートコンディションが発行されていますね.

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I2Cよく知らんけどとりあえず使ってるという人でも,これで前述の通信タイミングの説明を理解できるかと思います.

さて,まずは実際に動いたソースがこちら

#include "mbed.h"

Serial pc(dp16, dp15);
I2C i2c(dp5, dp27);

int main() {
    i2c.frequency(20000);
    while(1){
        char recieve[3];
        i2c.start();
        if(i2c.write(0xb4)){
            if(i2c.write(0x07)){
                i2c.read(0xb5, recieve, 3);
            }
        }
        i2c.stop();
        int h = recieve[1] << 8;
        int l = recieve[0];
        int tmp = h+l;
        float temp = (((float)tmp * 2.0) - 27315.0)/100.0;
        printf("temp:%f\n\r", temp);
        wait(0.5);
    }
}

ifの中でwriteを実行していますが,多分ちょっと違うと思うのであまり気にしないでください.実行順序の参考程度に.

まず,I2Cのクロック周波数について,データシートにはこう書いてあります.

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100kHz〜10kHzで使ってね!とのことですが,10kHzだと通信がうまく行きませんでした.適当に設定しましょう.

あとは指示されたタイミング通りに関数を叩くだけです.


まずスタートコンディションを発行するために,i2c.start()を実行.

次にスレーブアドレス0x5aと,書き込みを示す0を送信するため,i2c.write(0xb4)を実行します.0xb4とは,要はこういうことです.

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次に,アドレス0x07を送信します.詳細はデータシート8.3.4項まで.


ここで,i2c.write()の連続送信を使って0xb4と0x07を送ればええやん!と言われる気がします.
i2c.write()の連続送信を用いると,スタートコンディションとストップコンディションが自動発行され,送信するだけならこの関数1つ叩けば終わります.ただ,送信後にリセットスタートコンディションを発行したいので,ストップコンディションが自動発行されるのはマズイ.

i2c.write()の4つ目の引数をtrueにすれば,連続送信後にストップコンディションが自動発行されずに済むハズなのですが,オシロで見てみると何故かストップコンディションが発行されている…ので,このような形になりました.もしかしたら,ここらで悩んでいた時に設定していたSCLの周波数が遅すぎて不具合があったのかもしれません.


さて,アドレス,データの送信まで終わったので,再びスタートコンディションを発行して,今度は読み取りです.
3バイトが連続で送られてくるので,i2c.read()の連続受信を使用します.アドレスは上の図と同様に,Readの1を当てて0xb5です.
i2c.read()の連続受信ではスタートコンディションが自動発行されるので,i2c.start()は省略しています.

3バイト受信し,最後にi2c.stop()でストップコンディションを発行して終了です.記事書きながら思ったのですが,i2c.read()の連続受信はストップコンディションを自動発行するはずなので,i2c.stop()はやらなくても良い気がします.

最後に,受信したデータを計算することで摂氏温度へ変換します.


…と,このような感じで動かせました.

センサの特性上,物体から離れるほど検知する温度は低くなっていき,対象物の材料によって放射率も変わってくるので,そこらへんは要調整ですね.

大会まで1ヶ月ちょい.この調子で大丈夫なんだろうか…


[追記]
ググったらmbedライブラリが出てきた.なんで調べなかったんだろう… mbed恐るべし
MLX90614 I2C Infrared Thermometer | mbed

unity-socket-ioでアドレスを変えたい

unityでsocket.ioを使うには以下のアセットを使っています.

github.com

使い方は調べれば出てくるので割愛します.

で,prefabをとりあえずsceneにぶちこむとこうなりますね.

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基本的にはこの SocketIOComponent の url を任意の値にして実行するのですが,実行毎にアドレスが変わるとか,定まってないときのメモ.

GameObject.Findとかでオブジェクトを取得して,SocketIOComponentのurlを直接変えればいいじゃんと思ったんですが,これ初期値をずっと引っ張るっぽいですね.

ということで,prefabのurlをスクリプトから変えてあげて,そいつをInstantiate.

url間違えたー!とかいう場合は,一旦Destroyしてあげて,prefabのurl直してもう一回生成.

完全勝利2017

あけましておめでとうございます.

2016年は本当にあっという間にすぎてしまい,なにもできずに終わってしまった1年間でした.今年はものづくり,開発,勉強を怠らず,積極的に知識を磨いていきたいと思います.

意識高い挨拶はここまでとして,2016年末にこんなものを作りました.

https://protocol1964.github.io/perfect-victory-2017/

github.com

ガンダムUCの「UNICORN」で新年を迎えるためのサイトです.完全勝利2016に引き続き,今回で2度目となります.

簡素な作りなので特にこれといった技術的な話はありませんが,身内だけで済ませようと思っていたものが意外と他の界隈に飛び火してしまい,若干怖かったです.

完全勝利2016では何故か私だけ完全勝利できずに悲しい思いをしましたが,今年は無事成功したので,実りのある1年となりそうです.

ちなみに,完全勝利2018ではサイト内チャット(赤字兄貴)の実装や,途中参加を可能にしたりと,色々とやりたいことが浮かんできたので,また12月頃に新しく作ろうと思います.今回同様githubで公開するつもりなので,何かあったら気軽にプルリク送ってください.

スペクトラムアナライザの筐体を作り直した

こんにちは.

過去の記事でスペアナを作りましたが,あまりにも筐体がお粗末だったので作り直しました.回路はそのままです.

参考記事

sut.hatenablog.com

筐体の完成品はこちら

 

結構製品っぽくできたんじゃないでしょうか.個人的には結構気に入っています.

裏面

 

筐体の素材はカナセライトのアクリル板です.今回は2mm厚.AutoCADで図面を書いて,CNCフライスで切削しました.CNCほんとすごい…

裏面の部品がこちら

 

基板を突っ込んだ姿

 

相変わらずLEDアレイの接触不良に悩まされています.叩けば治るんですがね…

CNCフライスを使って得た知見として,アクリサンデーは切削には向きません.エンドミルとの摩擦でだんだん溶けてきて,最終的には凄いことになります.エンドミル2本くらい葬りました.

とりあえずこのスペアナはここで完成として,改良版は左右チャネルを分割しようかなと検討中.周波数帯の分割も増やしたいので,ユニバーサル基板だと色々無理がありそう.なので配線を高密度で設計して発注しようかなと.エッチングも無理がありますからね…

とりあえず,春休みの機会に作れればいいなぁ